県は28日、10歳未満~90代の男女60人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。オミクロン株の派生型「BA・5」が県内で初めて確認されたことも明らかにした。現在主流のBA・2より感染力が強い可能性があるとされる。

 7~13日に発表した感染者から24検体を抽出し、ゲノム解析した結果、1検体がBA・5と判明した。海外渡航歴があり、療養期間を終えていて、濃厚接触者もいなかった。県は「この感染者からBA・5の広がりはない」とみている。

 新たに小学校でクラスター(感染者集団)を認定。25~27日に同じクラスの児童6人の感染が分かった。18日に認定された小学校関連のクラスターで児童の家族2人が感染し、計51人の規模となった。

 55人が軽症、5人は無症状。30人が入院しており、病床使用率は11・4%となった。重症者用の使用はゼロ。525人が自宅療養している。県内の感染者数は累計2万4347人となった。