生けた花の手入れをする新田さん=徳島市の阿波十郎兵衛屋敷

 生け花草月流の徳島県支部の新田陛嘉(のりか)支部長(57)=徳島市住吉6=がボランティアで毎月、阿波十郎兵衛屋敷(同市川内町)に生け花を飾っている。人形浄瑠璃と合わせて日本の伝統文化やおもてなしの心に触れることができ、国内外から訪れる観光客に喜ばれている。
 
 毎月、季節に応じたテーマを決め、見る人の想像力をかき立てるような独創的な作品を披露している。9月は「アートな秋、中秋の名月を楽しもう」と題し、書を背景にススキやリンドウ、クリなどをダイナミックに生けた。

 2月、草月流の先輩が来県して阿波十郎兵衛屋敷を訪れるのに合わせ、床の間に花を生けたのがきっかけ。「屋敷が華やぐ」と来館者らに好評だったことから、屋敷と相談して毎月生けることになった。

 花材は自身が主宰する教室で残った花や自宅で採れた草木を利用し、花器や道具も全て持ち込んでいる。活動を知った仲間が花材を提供してくれることもあるという。

 生けた花の手入れも引き受け、2日に1回は花殻や枯れた葉を取り除いたり水を換えたりしている。6月からは屋敷の文化講座の一環として、各月のテーマに合わせた生け花講座も開いている。

 新田さんは「徳島に来て良かった、生け花っていいなと思ってほしい。そのためにも長く続けたい」と話している。