市場飛行場の石碑を見ながら大森さん(左)の説明を聞く須川さん=阿波市市場町

記念館に展示された徳島海軍航空隊の集合写真を見る須川さん=松茂町の海上自衛隊徳島教育航空群

 太平洋戦争末期に徳島海軍航空隊(松茂町)の隊員だった祖父の足跡をたどるために来県している須川可愛さん(43)=福岡市、自営業=が27日、松茂町の海上自衛隊徳島教育航空群(徳教群)や阿波市の市場飛行場跡などを訪れた。

 祖父は、熊本県出身で1999年に74歳で亡くなった高木忠義さん。須川さんによると、徳島海軍航空隊の隊員らで編成された「徳島白菊特攻隊」にも所属していた可能性がある。

 「徳島白菊特攻隊を語り継ぐ会」の山下釈道会長(58)=徳島市佐古七番町=と大森順治さん(73)=吉野川市川島町川島=が案内。須川さんは徳教群の記念館で隊員のアルバムを見ながら、特攻隊員らの出撃前のエピソードを聞いた。市場飛行場跡では、滑走路の東と西の端を示す石碑を見学。同会が飛行場近くで発掘した練習機「白菊」のエンジン部品に触れた。

 須川さんは「おかげで祖父がここにいたと実感できた。飛行場周辺の住民にもいろんな出来事があったと分かったことも収穫」と話した。戦没者の遺族の間で情報提供し合える仕組みづくりに取り組む考えを示した。