第63期王位戦7番勝負の第1局で藤井聡太王位(右)に勝利し、感想戦で対局を振り返る豊島将之九段=29日午後7時21分、愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑

 将棋の藤井聡太王位(19)=竜王・叡王・王将・棋聖=に豊島将之九段(32)が挑む「お~いお茶杯第63期王位戦」(徳島新聞社など新聞三社連合主催、伊藤園特別協賛)7番勝負の第1局が29日午前9時、愛知県犬山市のホテルインディゴ犬山有楽苑(うらくえん)で再開、指し継がれ、午後5時28分、先手の豊島が121手で勝ち、3年ぶりの復位に向けて好発進した。

 藤井が2日制のタイトル戦で敗れたのは、豊島と戦った1年前の王位戦第1局以来、2度目。持ち時間各8時間のうち、残りは豊島が1時間40分、藤井が6分。第2局は7月13、14日に札幌市で指される。

 本局は角換わりの戦型になった。初日の午前中から豊島が踏み込み、一気に局面が緊迫。駒損を恐れず攻める豊島に、藤井の守勢が続いた。持ち時間で大差をつけられる中、藤井は3九飛(82手目)から反撃。さらに7五歩(84手目)と攻めたが、最後は豊島が慎重に時間を使って相手玉を詰ませた。

 立会人の小林健二九段(65)は「豊島九段の積極的な指し方が印象的で、事前研究も含めて意欲的な戦いを見せてくれた。挑戦者が勝ち、面白い7番勝負になりそうだ」と話した。

 豊島将之九段の話 6五同銀(39手目)は良い手か分からないが、考えたことがあった。2四桂(45手目)は攻めが細いので微妙なところ。7五歩(84手目)と反撃された場面は際どく、3四歩(101手目)で勝てるかなと感じた。

 藤井聡太王位の話 6一の金を動かさず、2二玉と入る形は指してみたかった。2九竜(75手目)と引かれた後、突っ張った指し方をすべきだった。7五歩(84手目)では8六歩や1七角か。3五歩(85手目)とされては良くなかった。

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【第63期王位戦 戦いの軌跡】 
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