夏は外で遊ぶ機会が増えます。そこで気をつけたいのが「ハチ」。
ハチに刺された時の対処法について徳島市保健センターにお聞きした話を中心にまとめました。
ハチに刺されないための対策
1, 白い帽子や衣服を着る(ひらひらしたものも避ける)
2, 整髪料や香水をつけない
3, 遭遇したらゆっくり遠ざかる
4, ハチの巣に近づかない
5, 手で払わない
以上が大事といわれています。重要なのは「ハチを刺激しない」ことです。
対策をしていても刺されてしまったときはどうすればいいのでしょうか?
まず症状
「局所症状」「全身症状」を確認します。
「局所症状」は刺された周囲だけに現れる症状です(腫れ、かゆみ等)。
「全身症状」は
軽い症状 吐き気、発汗、めまい、ふるえ
中程度の症状 息苦しさ、喉のしびれ・乾き、頭痛、嘔吐、めまい
重い症状 全身のじんましん、血圧低下、呼吸困難、意識障害、激しい動悸
これらの「全身症状」が出た場合は速やかに病院を受診してください。特に重い症状の場合は救急車を呼び医療機関を受診するようにしましょう。
「局所症状」のみが現れている場合の応急処置は
1. ハチの針を抜きます(針が残るのはミツバチに刺された場合のみです)
2. 毒を絞り出し、流水で洗い流します。(ハチの毒はタンパク質でできています。水に溶けやすいので、大量の水で流すのが効果的)
3. 虫刺され用の薬を塗ります
4. 冷やします
以上が「局部症状」時の対応法ですが、刺されたところの腫れが異常でかゆみ、痛み等が収まらないという場合は、早めに最寄りの病院(皮膚科)で見てもらいましょう。
前述したように刺されて15分以内に「全身症状」を感じる場合には、すぐに病院を受診してください。
注意事項として、
従来から言われている「刺された場所にアンモニアをかける」という方法は間違いです。アンモニアではハチの毒を中和することができません。
また、毒を口で吸い出すことも避けましょう。吸い出すと唾液に溶けて歯茎から入ることで、口の中のしびれなどが発生する恐れがあるためです。
梅雨も明け、夏本番。楽しい夏をお楽しみください。