那賀町延野の相生小学校で7日、児童がプロの劇団員と共演する舞台「トキワ荘の夏」があり、同小と桜谷小、相生中の児童・生徒約300人が迫真の演技に見入った。
劇団「俳小」(東京)が、手塚治虫さんや石ノ森章太郎さんらトキワ荘で暮らす漫画家たちの青春や苦悩を熱演した。9月に同小を訪れた劇団員から、発声法や演技を学んだ3~6年の6人も、トキワ荘を訪れる漫画家志望の子ども役で客演。絵描き歌に合わせて人の表情の描き方を習う場面を演じたり、一緒に踊ったりした。
フィナーレは相生小の全校児童110人の合唱で、舞台を締めくくった。6年の米田賢司君(12)は「少しせりふが詰まったけれど、楽しかった。自己採点は95点」と笑顔で話した。
文化庁の「文化芸術による子供の育成事業」の一環。公演は8日に明神小(鳴門市)、28日に千松小(徳島市)でも行われる。