救護から5年後、元気な姿を見せるリンリン=2011年11月、徳島県神山町の県動物愛護管理センター

崖っぷちから転げ落ちそうなリンリン=2006年11月、徳島市加茂名町

眉山の北側斜面に迷い込み、徳島市西消防署員の救助を受けるリンリン=2006年11月、徳島市加茂名町

2006年11月22日朝刊紙面

2006年11月22日夕刊紙面

 2006年11月、徳島市加茂名町の眉山の斜面から保護され、「崖っぷち犬」の呼び名で有名になった雑種の雌犬リンリンが6月25日、老衰で死んだ。16歳だった。

 リンリンは徳島県動物愛護管理センター(神山町)で保護された後、07年1月、抽選でつるぎ町の里親に引き取られた。しかし、何度も逃げ出したため、センターに戻った。

 センターでは、他の犬とドッグランを駆け回ったり、職員と散歩を楽しんだりとのびのび過ごしていた。ただ、知らない人やカメラに対してはおびえた表情を見せたという。

 リンリンは野犬として眉山で育った影響か、人間が苦手だった。そのため、福祉施設や学校を訪問する「ふれあい活動犬」には選ばれなかったが、狂犬病予防注射の啓発ポスターの写真モデルになったほか、命の大切さを考える講演会で取り上げられるなどした。

 センターによると、最近は寝たきりとなり、ペースト状の栄養食しか食べられない状態だったが、最期まで頑張って生きた。

 担当者は「元々ペットだった子犬が捨てられて野犬化するケースは少なくない。リンリンと同じような境遇の子が増えないよう、ペットを飼うときは最後まで責任を持ってほしい」と訴えた。