火薬を詰めた竹筒に縄を巻き付ける赤松煙火保存会の会員=美波町赤松の作業場

 美波町の赤松神社で11日に行われる秋祭りで奉納される吹筒花火の製作が、大詰めを迎えている。NPO法人赤松煙火保存会の会員約70人が地域ごとの11組に分かれ、赤松地区の山間部に設けた専用作業場で、花火を完成させる作業に追われている。

 吹筒花火は約200年の歴史があり、町無形文化財にも指定された伝統行事。高さ約10メートルの支柱に取り付けた長さ1メートルの竹筒から火花が吹き上がり、無病息災を願う住民が火の粉の下を駆け回る。

 作業場では11組が日替わりで、木づちや縄を使って吹筒花火を製作。火薬の量や混ぜ方、火薬を竹筒に詰め込む力加減によって、火花の色や勢いに違いが出るため、各組は独自の製法で作業に励んでいる。

 8日に約6時間かけて作業し、花火を完成させた寺野朝日組の森本利幸組長(60)は「今年は昨年よりも出来が良い。本番に期待している」と話した。

 吹筒花火は午後8時から同神社境内で行われ、11組が1本ずつ奉納する。