鶴野さん(右端)から盲導犬ホップとの生活について話を聞く児童=つるぎ町の貞光小

鶴野さん(右端)から盲導犬ホップとの生活について話を聞く児童=つるぎ町の貞光小

 交通事故に遭って盲導犬ヴァルデスと共に亡くなった山橋衛二さん(50)の友人で、盲導犬ホップと暮らす鶴野克子さん(50)=徳島市鮎喰町、マッサージ師=が8日、つるぎ町の貞光小学校で講演し、3、4年生66人が耳を傾けた。鶴野さんは「第二の山橋さんとヴァルデスを出さないよう、どうすべきかを考えなければいけない」と訴えた。

 11歳の時に脳腫瘍が原因で視力を失った鶴野さんは、20年以上前から山橋さんとつきあいがあった。山橋さんが警報音装置が切られたトラックにひかれた事故について「目の見えない私たちには音が必要」と述べ、障害者への配慮を呼び掛けた。

 また、「盲導犬は障害物の有無は伝えられても、言葉は話せず信号機の色や物の位置は伝えられない」と指摘。「困った様子の視覚障害者がいれば、声を掛けてほしい」と話した。

 盲導犬の役割やホップとの生活についても語った。