第70回徳島県美術展(県民文化祭開催委員会、県美術家協会、徳島新聞社主催)が9日、徳島市のあわぎんホールで始まった。第1期は14日まで。
前期・後期だった展示会を今年から3期に分け、ゆったりとした展示スペースで鑑賞できるようにした。第1期は日本画、洋画、彫刻の3部門で、入賞・入選197点と無審査作品25点の計222点を展示している。
日本画で第1席に選ばれた反田卓さん(53)=鳴門市大津町木津野、中学教諭=の「鳴門」は、鳴門の渦潮がダイナミックに描かれ、来場者の目を引いていた。
質感に優れた洋画や存在感のある彫刻など、他の部門でも美を探求する秀作が並び、大勢の美術ファンらでにぎわった。
大塚国際美術館でボランティアガイドを務める板東理悦さん(71)=徳島市中常三島町3=は「今年は厚みのある力強い絵画がそろっている」と丹念に見て回っていた。
第2期(写真・美術工芸・デザイン)は16~21日、第3期(書道)は23~28日。開場は午前9時半から。入場料は一般・大学生800円、高校生300円、中学生以下無料。