修繕作業が進む関船=牟岐町牟岐浦の牟岐八幡神社

 11月7、8の両日に開かれる牟岐八幡神社(牟岐町牟岐浦)の秋祭りで、船型だんじり「関船」の引き回しが21年ぶりに復活する。住民らの寄付で傷んでいた車軸などの修理が行われ、今月中に終える見通しとなった。

 関船は牟岐東漁協の所有で全長14メートル、幅約2・9メートル、高さ約3・8メートル。現存する船型だんじりでは日本最大とみられる。引き回しはかつて秋祭りの主役だったが、引き手不足や関船の老朽化により、1994年を最後に行われなくなった。

 復活に動いたのは同町の住民団体・カモン牟岐。住民に寄付を募り、60万9千円を氏子らでつくる関船保存会(平岡丈次会長)に贈った。修繕に国の助成金(250万円)が受けられることも決まり、同会は7月、以前に宮大工をしていた地元住民に依頼した。

 作業は同神社の倉庫で行われている。深い亀裂や激しい摩耗がみられる車軸は、頑丈なカシ材から削り出した新品に交換。胴体部分を飾る幕も徳島市内の専門店に発注した。

 修復が終わった関船は11月7日の夜宮で公開され、8日午後1時半から氏子らが牟岐東地区を引き回す。祭り関係者の許可が得られれば、見物客も引くことができる。

 平岡会長(36)=同町灘、漁業=は「多くの人の協力のおかげで復活のめどが立った。町を盛り上げる一助になれば」と話している。