ものまねタレントとして徳島県内の祭りなどに出演している松山小春さん(60)=本名・近藤公文(ひろふみ)、阿南市日開野町宮原=が、美波町日和佐地区をテーマにした歌「にぎや過疎、日和佐」を作った。地区の魅力をPRする狙いで、町内外のイベントで歌うほか、CD化を検討している。
歌は、町を離れて暮らす住民が日和佐八幡神社(日和佐浦)の秋祭り「ちょうさ」をきっかけに古里を思い返すという筋立てのスローバラード。大浜海岸や薬王寺、千羽海崖(かいがい)といった日和佐の景色を歌詞に織り交ぜ、過疎化が進みつつも住民の活気にあふれた地区の魅力を表している。
松山さんは7年ほど前から会社勤めの傍らタレント活動をしており、町観光協会の催しに呼ばれることも多い。釣りやドライブで日和佐地区を訪れるなど思い入れが強く、応援の意味を込めて昨年末に1番を制作。ラジオ番組で披露したところ、好評だったため2番も作った。
6月23日に日和佐公民館(奥河内)であった町観光協会の総会でギターの弾き語りを披露。会員約20人からは好評で、徳永聖二さん(58)=奥河内=は「すごくいい歌。イベントに招いて多くの人に聞いてもらいたい」と感想を述べた。
依頼があれば各地のイベントに出向いて披露する。より多くの人に聴いてもらおうとCD化も考えており、現在は編曲作業を進めている。秋頃の完成を予定している。松山さんは「お世話になった町への感謝の気持ちを込めた。日和佐を離れた人にも聞いてもらい、古里を思い出してほしい」と呼び掛けている。
イベント出演などの問い合わせは松山さん、電話090(2822)1896。
【動画】https://www.youtube.com/watch?v=8hIVmgtG2n4
「にぎや過疎、日和佐」の歌詞
にぎや過疎、日和佐
大浜の白い波 はるか遠くに大島が
さくら町の息づかい 流れるときはおだやかで
千羽の景色 通り岩 長き歴史のいとなみか
薬王寺から海眺め 海亀たちを出迎える
あなたがこの町をはなれ いくとしがたち
今でもチョウサの掛け声をあたためていますか
夕暮れの立島を 幼き頃からみていた
魚釣りに明け暮れた 港に今もいるようで
暦を重ね山を染め バチが踊りだす10月に
よく帰ったと肩たたき 日和佐の町は賑やかそ
あなたがこの町をはなれ いくとしがたち
今でもチョウサの掛け声をあたためていますか
永遠にあなたのふるさと
たったひとつのふるさと