公的文書からの性別記載欄の削除や、性別を問わずに着られる学校制服の導入といった動きが広がり、近年はLGBTQなど性的少数者への理解が深まりつつあるかに見える。しかし、県内の当事者は「まだまだ差別は根強く、カミングアウトできる状況ではない」と指摘する。参院選では性的少数者の差別解消に積極的な野党がある一方、自民党は消極姿勢が目立つ。政党間に温度差がある中、「争点にするのではなく、与野党が一致して差別解消に動いてほしい」と訴える。

 徳島市の介護職の男性(40)は…