徳島県は5日、新型コロナウイルスに感染した10歳未満~90代の男女109人の詳細を発表した。1日当たりの感染者が100人を超えるのは6月2日の114人以来、33日ぶり。クラスター(感染者集団)が3カ所で発生したほか、オミクロン株の派生型「BA・5」が新たに1例確認された。
クラスターは、高齢者施設と児童等利用施設2カ所の3件を認定。高齢者施設では3、4日に入所者10人と職員3人の感染が分かった。児童等利用施設では1~4日に利用者11人と家族4人の計15人、別の施設でも同期間に利用者2人と職員3人が感染した。
BA・5は、14~20日に公表した感染者から、24検体を抽出し、ゲノム解析した結果、県内で2例目が確認された。現在主流のBA・2より感染力が強い可能性があるとされるが、県外で感染したとみられ、濃厚接触者がいなかったため、県は「現時点で県内での感染の広がりはない」とみている。
これまでに認定されたクラスターでは阿波高校(阿波市)で新たに生徒1人、医療機関で入院患者2人と職員2人がそれぞれ感染した。
96人が軽症、13人が無症状。22人が入院しており、病床使用率は8・4%。重症者用はゼロ。515人が自宅療養している。県内の感染者は累計2万4897人となった。