さまざまな「巣立ち」を見守るすだち観音=神山町神領

 徳島特産のスダチを手にした観音様の石像が、神山町神領の吉祥院に設置された。

 観音様は子どもの姿をしていて、高さ50センチ、幅25センチ。寺によると、子どもがすこやかに育つよう擁護する「無事成長」、学校を卒業する「卒業成就」、一人前になる「独立成就」、スダチの豊作を守護する「商売繁盛」と、さまざまな成長(巣立ち)を見守ってくれる。

 7年ほど前、新居道戒住職(48)の夢の中にスダチを持つ観音様が現れたのがきっかけという。当時、石材店を営む知人にそのことを話していて、年月がたって住職はすっかり忘れていたが、今年5月中旬にサプライズで奉納してくれた。「すだち観音」と名付け、6月18日に開眼式を行った。

お守りも販売されている(1000円)

 神山町は県内一のスダチの産地。石像は境内に置かれ、小さな子どもを連れた家族らが参拝している。寺では、すだち観音のお守り(1000円)も発売した。イラストがかわいらしく親しみのあるデザインだ。

 

 新居住職は「スダチは県民になじみが深い。子どもらのさまざまな巣立ちを願って、お参りに来てほしい」と話した。(富樫陸)