改正動物愛護管理法が6月に施行され、所有者情報を登録したマイクロチップの犬猫への装着が繁殖・販売業者に義務付けられた。既に飼っている人にも努力義務が生じ、ペットが行方不明になった場合や安易な遺棄の防止といった面で効果が期待される。ただ、県内の飼い主からはマイクロチップ装着後のペットの健康を不安視する声も聞かれ、制度の周知だけでなく理解促進も課題となりそうだ。
マイクロチップは直径約2ミリ、長さ約1センチの円筒形の電子器具。15桁の識別番号が割り当てられ、専用の読み取り機をかざすと、環境省のデータベースから飼い主の連絡先などを照合できる。動物の首の後ろに獣医師が専用の注射器で埋め込む。費用は1匹につき数千~1万円程度。
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