趣向を凝らした作品が並ぶ「やねこじき」=阿波市市場町の町筋商店街

 住民らが手作り人形の出来栄えを競う阿波市市場町の伝統行事「やねこじき」が10日、同町市場の町筋商店街周辺で始まった。有名人を取り上げるなど趣向を凝らした人形10点が展示され、家族連れらが熱心に見入っていた。12日正午まで。
 
 人形は、地元商店や市内外の個人・団体が紙、布、紙粘土、発泡スチロールなどで制作。「今でしょ!」のせりふで有名な予備校講師の林修さんら話題の人物や、振り込め詐欺被害に遭うお年寄りを助ける警察官など、世相を反映した力作が並んだ。
 
 たらいうどんなどの地元の名物や、人気アニメ「千と千尋の神隠し」を題材にしたものもあり、見物客は気に入った作品を撮影するなどして楽しんでいた。
 
 子どもの頃から訪れているという西尾アヤ子さん(77)=同市阿波町馬場=は「毎回楽しみにしている。どの作品も手が込んでいて、素晴らしい」と話していた。
 
 やねこじきは、巡検に訪れた殿様を歓迎する飾り物を「やねこい(粗末な)もの」と謙遜したことに由来するとされ、400年以上続く伝統行事。審査員による審査と来場者の投票で、11日に最優秀賞などが決まる。