勝浦町沼江の町有形文化財・今山農村舞台で、人形浄瑠璃の秋公演があり、町内外から詰め掛けた約250人が伝統芸能を堪能した=写真。
今山地区の住民でつくる今山農村舞台保存会が、大魚祈願の「恵比寿舞」にアレンジを加えて上演。恵比寿様が缶ビールを餌にイノシシを釣り上げるシーンでは、会場から笑い声が上がった。
勝浦座が「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと) 道春館(みちはるやかた)の段(だん)」を披露したほか、勝浦座の阿波人形芝居教室に通う小中学生や小松島西高勝浦校民芸部も出演し、感情豊かな動きに観客は大きな拍手を送っていた。
家族6人で来ていた松島心優(みゆ)さん(7)=阿南市羽ノ浦町、岩脇小2年=は「3人で人形を動かしていてすごい。大きくなったら人形を遣ってみたい」と話した。