安倍晋三元首相が銃撃され死亡する衝撃が覚めやらぬまま投票日を迎えた。投票行動に影響を及ぼした可能性もあり、改めて民主主義の意味が問われた選挙となった。

 徳島・高知選挙区は過去最多の6人が立ち、自民党の現職が圧勝した。終始盛り上がりに欠け、投票率は全国最低だった前回(2019年)を上回ったものの、45・72%にとどまり50%を切った。合区の影響、野党の低迷など要因はいろいろあるだろう。選挙戦を通じて感じるのは、政治と市民の距離が遠ざかる危うさだ…