今年3月まで上勝小学校長を務めた田首俊彦さん(60)=徳島市丈六町=が、退職を機に出身地の上勝町正木に木工工房を開設し、組み木のおもちゃ作りなどに取り組んでいる。14日から作品展を徳島市立木工会館で始めた。11月1日まで。
父親が所有する敷地の空き倉庫を活用して今年9月、「がらくた工房」と名付けてオープンした。広さ60平方メートルに作業場と展示スペースがある。不定休で午前9時半~午後5時に開いており、作品展示や希望者への工作体験教室も行っている。
木工会館では小物入れやコースター、ペンダント、組み木のおもちゃなど80点を展示し、500円~5千円で販売している。
田首さんが木工品の制作を始めたのは40代後半。学校で児童と一緒に巣箱を作ったことがきっかけで夢中になった。自宅に工房を作り、休日を利用して節分の鬼の面やひな人形、サンタクロースとツリーなどを制作。作品は勤め先の学校で階段や踊り場に飾り、子どもたちの人気を集めた。
田首さんは「温かみのある木の良さを多くの人に味わってほしい」と話している。
問い合わせは田首さん<電090(8975)8659>。