創業約70年の「キムラヤパン」。店主・根来雄二さん(78)=鳴門市=の父が疎開のため大阪から鳴門市へ移住し、戦後間もなく店を開いたのが始まりだという。当時は学校や病院へ卸すパンを製造していた。根来さんは後を継ぐため東京へ2年ほど修行へ行き、1967年ごろに直売所として現在の場所に店舗を構えた。以来、地域住民に愛され続けている。

 「味の濃いものやごちそうは毎日食べたら飽きる。ご飯のように飽きないシンプルなパンを作りたい」と根来さんは熱く語る。「キムラヤパン」では、シンプルな原料を使って、昔ながらの製法で手間暇かけて作る。生地の仕込みを2段階の工程に分けて行う中種法を用い、ガスオーブンで焼き上げることで、皮が薄く内側がふんわりとした食感に仕上がる。また、生地をこねる際には季節に合わせて冷水やお湯を使い分けて28度に調整し、安定したできを保っている。

 1日に約30種類のパンが並ぶ。売れ行きを見ながら焼き足していき、計300個ほどを作る。=価格は全て税込み(辻崎愛満)

〈1位〉三角パン(180円)

 20年ほど前に考案して以来、高校生の口コミで広まり人気を集めている。パン生地とチーズクリーム、クッキー生地が三層になっており、初めはクッキーのほろほろとした生地が口の中に広がるが、パンの弾力も感じられる。クッキー生地の甘さとほのかな塩みが絶妙なバランス。1日に3、4回焼き上げており、50個ほど売れるという。

〈2位〉サンドイッチ(260円)

 定番の卵サンドとハムサンドの組み合わせ。卵サンドは、ほどよく白身の原型を残したゆで卵にマヨネーズを合わせており、昔ながらの優しい味わい。ハムサンドは、キュウリを一緒に挟んでいる。

〈3位〉食パン(1斤260円)

 小さな子どもから大人まで幅広い世代に愛されている。パンの耳が薄く、ふわふわ食感で小麦の味わいを十分に楽しめるため、バターやジャムは薄く塗るのがおすすめだ。

 

■キムラヤパン
・住所=鳴門市撫養町南浜蛭子前東31ー5
・営業時間=午前6時~午後6時
・定休日=日曜
・問い合わせ=088ー686ー3389
・駐車場=3台