海を渡って長距離を移動するチョウ「アサギマダラ」が、阿南市に飛来している=写真。11月上旬ごろまでふわふわとした優雅な舞を楽しめる。

 アサギマダラは羽を広げた長さが約10センチ。春に北上して夏を本州の高地などで過ごし、秋には越冬のため阿南市などを経由して沖縄や台湾へ移動する。半透明で水色の羽が美しい。

 大井町東平の井出達海さん(71)の畑では、約3アールに秋の七草「フジバカマ」を栽培。甘い蜜に誘われ、多い時には1日100匹以上が飛来している。

 約1アールの畑でフジバカマを栽培する羽ノ浦町岩脇の妙見山中腹でも、アサギマダラが羽を休めている。畑を手入れする「岩脇公園を美しく志隊」の新田文一さん(73)は「もう間もなく最盛期が来るはず」と話している。

 椿町船瀬の市営かもだ岬温泉保養センターの入り口付近でもアサギマダラを見ることができる。