土俵入りで高々と抱え上げられる赤ちゃん=海陽町鞆浦

 力士のようにたくましく育ってほしいとの願いを込めた海陽町鞆浦地区の伝統行事「赤ちゃんの土俵入り」が17日、鞆奥漁港であり、住民ら約500人が見守った。

 町内外の生後3カ月から1歳3カ月の男児57人が、竜やトラ、タカ、コイなど色鮮やかな刺しゅうの化粧まわしとねじり鉢巻きを締めて土俵入り。親が名付けたしこ名が順番に読み上げられた後、行司役が「よいしょ」の掛け声に合わせて3度、高々と抱え上げた。

 思わず泣き出す子が多かったが、平然とした表情の子も。家族や写真愛好家が歓声を上げながら、夢中になってカメラのシャッターを切っていた。

 土俵入りは、地区の湊柱神社に約350年前から伝わる神事。生後7カ月の次男十色ちゃんを参加させた近藤あづみさん(41)=徳島市末広4=は「泣かなかったので、度胸が据わっていたと思う。のびのびと健康に育って、好きな事に打ち込んでほしい」と話していた。