上勝町旭の「市宇の棚田」で17日夜、ろうそくによるライトアップがあり、町内外の家族連れらが棚田の神秘的な風景を楽しんだ。
午後5時半すぎ、ほら貝を合図にボランティアらが高さ約20センチの竹筒に入れたろうそくに点火。市宇にちなんだ1111本の炎が、棚田や周辺の山道にゆらめき、棚田に沿った緩やかな明かりの曲線を浮かび上がらせた。
満天の星が輝き、来場者は里山の幻想的な世界を堪能した。
祖母やきょうだいらと訪れた徳島市の大沼かほなさん(9)=助任小4年=は「山の中の田んぼがホテルみたいできれいだった。星もたくさん見えて夢の中のよう」と喜んだ。
ライトアップは、棚田の保全活動の一環。昨年の八重地地区に続き、市宇地区活性化協議会が開いた。