海に向かって駆け出す子どもたち=徳島市の小松海水浴場

 「海の日」を含む3連休初日の14日、小松海水浴場(徳島市川内町)と大砂海水浴場(海陽町浅川)が海開きした。県内外から大勢の家族連れやカップルらが訪れ、炎天下のビーチに歓声が響いた。両海水浴場とも西日本豪雨で流木や海藻などが漂着したが、重機などを投入して撤去を急ぎ、オープンに間に合わせた。

 小松海水浴場は1999年に復活してから20年目のシーズン。午前10時から神事があり、遠藤彰良市長や漁業関係者ら11人が期間中の海の安全を祈願した。ビーチには浮輪を貸し出したり、焼きそばなどを売ったりする「海の家」も5軒並び、にぎわった。

 女子サッカークラブの友人ら約25人で訪れた川内北小6年、山本のんさん(11)は波打ち際で大はしゃぎした後、「気持ちいい。今年の夏はいっぱい遊びに来たい」と笑顔で話した。遊泳期間は8月14日までで、市は3万人の人出を見込む。

海に元気よく飛び込む家族連れ=海陽町浅川の大砂海水浴場

 県最南の遊泳ビーチとして人気の大砂海水浴場でも午前9時から海開きの神事があり、三浦茂貴町長や監視員ら10人が参加。式典後の海辺には、浮輪やパラソルなどを抱えた家族連れが次々と訪れ、子どもたちが元気よく駆け込んでいた。

 家族4人で訪れた井口駿耶君(8)=兵庫県川西市=は「海に入ると気持ちよくて、楽しい。夏休み中もまた来たい」と話した。遊泳期間は8月19日まで。町はシーズン中、約1万人の人出を見込んでいる。