石井町を拠点に活動する災害復興ボランティア団体「ダッシュ隊徳島」は17、18の両日、小中高校生が被災時に対応できる実践力を高めるため、同町石井の町地域防災交流センターで、1泊2日の避難所体験キャンプを開いた。
町内外の小学6年生から高校1年生まで、11人が参加。県防災人材育成センターの稲井悦子課長補佐から、東日本大震災で救援物資が届くまでの3日間、ビスケット1枚を家族3人で分け合った例などを聞き、避難生活での協力の大切さを学んだ。
11人は知恵を出し合い、宿泊可能な避難スペースを段ボールで設営。女性用更衣室を設けたり、車いすの人向けに通路を広げたりするなど、多様な立場に気を配って設営した。紙の器や即席の明かり作り、ロープワークなどの技術も学んだ。
普段とは違う一夜を経験した正木恒太郎君(13)=石井中2年=は「不便だったが、気付きは多かった。災害時には若い僕たちが率先して行動できれば」と話した。