宍喰地区に完成した津波避難タワーに上る住民=同町宍喰浦

 海陽町が同町宍喰浦に整備していた津波避難タワーが完成した。地上からの高さは約14メートルあり、県が想定した南海トラフ巨大地震による津波浸水深(約10メートル)を上回る。
 
 タワーは鉄筋コンクリート製で、国道55号と宍喰川に近い住宅密集地に建設。海抜約18メートルの位置に約480人を収容できる避難ステージ(約240平方メートル)がある。総事業費は1億6900万円。
 
 住民向けの見学会が開かれ、200人が階段を登って避難路を確認したり、屋上からの眺めを楽しんだりした。近くの漁師濱田伝吉さん(85)は「腰が痛くて上るのに時間がかかったが、『タワーがあれば心配ない』と気持ちを奮い立たせることができる」と笑顔を見せた。
 
 宍喰浦地区には2009年に町が建設した高さ約7メートルの津波避難タワーがあったが、県の浸水想定を受け、町は避難所指定を解除。新たなタワー建設を急いでいた。