鳴門競艇の2014年度決算は、純利益が前年度比56・0%減の2億2892万円だった。鳴門競艇場のスタンド棟改築に伴うレース休止で舟券の売り上げが大幅に減少した。ただ、他の競艇場で開催されたレースの場外販売などが堅調に推移し、4年連続の黒字を確保した。
 
 総収益は、前年度比0・8%減の436億9037万円。市主催の6レースを宮島競艇場(広島県)と丸亀競艇場(香川県)で代替開催したが、総開催日数が前年度より126日少ない36日となったことが響いた。市主催レースの舟券売上金は28・6%減の160億1978万円だった。 

 一方、競艇場に隣接する外向(そとむけ)発売所「エディウィン鳴門」などでの場外発売受託事業収益は29・6%増の275億458万円となった。休場に合わせて同施設を増床したため、利用者が増えた。
 
 総費用は0・2%減の434億6145万円。選手への賞金や従業員の賃金が減るなどした。
 
 新スタンド棟は16年3月に完成し、同年春にオープン予定。