吉野川市恒例の「鴨島大菊人形」が23日、同市鴨島町の市役所イベント広場と鴨島駅前の2カ所で始まった。今年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」をテーマに、大輪の菊花で飾り立てた13体を展示し、来場者を魅了している。入場無料。11月15日まで。
メーン会場のイベント広場では、松下村塾の指導者吉田松陰の下に、高杉晋作や久坂玄瑞らが集う場面などを再現=写真。鴨島駅前には、主人公の文と玄瑞の夫婦が寄り添う様子を展示している。
いずれも、人形1体に黄色やピンクなどの菊150~200本を使っており、あでやかな姿に大勢の来場者が見入っていた。
イベント広場では「四国菊花品評会」も開幕し、市内の愛好家15人が丹精込めて育てた「懸崖(けんがい)」「立菊」など約230鉢が飾られている。
毎年訪れている谷生(たにう)政雄さん(80)=香川県丸亀市=は「ドラマの世界が実際に現れたようで面白い。美しい花に癒やされた」と話していた。