放牧を終え、下山するためトラックに載せられる乳牛=三好市西祖谷山村下名

 三好市西祖谷山村下名の県腕山放牧場に6月下旬から放牧されていた乳牛28頭が避暑を終え、23日、4カ月ぶりに下山した。酪農家の元で出産した後、乳搾りが始まる。

 標高約1100~1300メートルに広がり、平地より6度ほど涼しい牧草地(約55ヘクタール)でゆっくりと夏を過ごした乳牛は、体重が平均36・1キロ増えて448・3キロに、体高は平均4・8センチ大きくなり、140・5センチに育った。

 乳牛は体重や体高、胸囲などを県畜産課の職員らに測定してもらった後、迎えのトラック5台に移され、阿波市と石井、藍住、上板の3町の酪農家12戸の元に帰っていった。中には下山を嫌がるようにトラックに乗り込もうせず、県職員らに体を押されて運び込まれる乳牛もいた。

 放牧は涼しい高地で乳牛を避暑させるとともに、広大な傾斜地で十分運動させることで体力を養い、上質な牛乳を搾るために行っている。今シーズンは、昨年12月の大雪の影響で春先に牧草の生育が遅れたため、例年より1カ月半ほど短い放牧となった。