四国大会でのポージング=西原さん提供

 大きな逆三角形の背中に引き締まったウエストと、均整の取れた肉体を競う「フィジーク」。鳴門市の会社員、西原章泰さん(44)は40歳で競技を始め、トップレベルの選手に上り詰めた。6月11日に愛媛県新居浜市で開かれたマッスルゲート四国大会の「メンズフィジークマスターズ(40歳超)172cm以下」クラスで優勝し、7月17日には兵庫県姫路市でのメンズフィジークオープン大会の「40歳以上50歳未満」クラスで頂点をつかんだ。徳島が誇るチャンピオンに、競技への取り組みや今後の目標について語ってもらった。(聞き手=富樫陸)

 ―なぜ40歳からフィジークを始めたのですか。
 筋トレ自体は18歳の頃からしていました。弟にベンチプレスで負けたのが悔しかったのと、勤務する製薬会社に小さなジムがあったのが理由です。フィジークの存在を知り、自分と同じ世代の人がステージに立つ姿に魅了されて、40歳となって本格的にトレーニングを始め、次第に変化する体を見るのが楽しくてとりこになりました。

 ―どんなトレーニングをしていますか。
 大会前は、ジムに毎日朝と夜、週に10回以上は通ってます。重いウエートで高強度のトレーニングを中心に、胸、肩、腕など日によって鍛える箇所を変えます。残業になりそうな日は早起きして朝トレに多く時間をかけます。食事は低脂質・低カロリーの鶏胸肉やブロッコリーを中心とした生活です。年を重ねると減量が若い人ほど成功しません。常に体が絞れている状態を維持してます。

 

 ―自慢の部位は。
 腹筋ですね。アブローラーを毎日100回して、個々がボコッと大きくなるように仕上げました。

自慢の腹筋はアブローラーを毎日100回行い仕上げた=北島町のアレクシー徳島北島店

 ―ステージでの戦いはどんな心境でしたか。
 競技自体のレベルが著しく上がり、体の大きい選手がたくさんいたので不安もありました。この一瞬のために3カ月間もトレーニングと食事制限を続けてきた自分を信じてポージングし続けました。

 ―優勝しての感想と周囲の反応は。
 毎回優勝するたびやりがいを感じますし、「次の大会もやったる!」ってなります。仲間やトレーナーは自分の事のように喜んでくれます。家族は割と塩反応です。もっと大きい大会で優勝しろと訴えているのでしょうか。

  ―大会が終わってまず何を食べましたか。
 ロールケーキ、ビールにワインを体に取り入れました。今まで食べていたものがあれほどおいしく感じる瞬間は他にないと思います。

メダルを掲げる西原さん

 ―今後の目標を聞かせてください。
 前回出場したオールジャパン(昨年9月の全国大会)では悔しい思いをしたので、課題をしっかり克服して上位を目指したいです。体を鍛えるのに年齢は関係ありません。必ず努力した分、体や心は変化するので皆さんも一度挑戦してほしい。