新庁舎整備を検討している鳴門市は16日、基本計画に市民の声を反映させようと、「市民会議」と名付けたワークショップを同市撫養町南浜の市うずしお会館で初めて開いた。
鳴門商工会議所や市老人クラブ連合会、市自治振興連合会など各団体の代表者や公募市民の21人が参加。5班に分かれ、「どのような新庁舎を建てるべきか」をテーマに議論した。
各班からは「防災機能を重視して」「第九や渦潮など鳴門の特色が感じられるデザインに」「鳴門駅と庁舎を複合施設にしては」「現本庁舎の保存活用を」といった意見が出された。
市は近く、議事録を市ホームページで公表する。同会議は29日にも開かれる。
現本庁舎は鉄筋コンクリート3階建て。1963年建築で老朽化しており、耐震性能が不足している。モダニズム建築の権威とされる故・増田友也元京都大教授の代表作として知られる。
市は有識者でつくる検討委員会で10月末までに基本計画をつくり2020年度の新庁舎着工を目指している。