新型コロナウイルス感染症の急拡大で、徳島市の職員にも感染が広がっている。7月の感染者数は前月の5倍以上となる71人。全職員の2・6%に当たり、県全体で感染した人の割合より約1ポイント高い。市新型コロナウイルス感染症対策推進室は「クラスターは発生しておらず業務は継続できている。市民に不安を与えないよう感染拡大防止の対策を続ける」と理解を求めている。

 市は職員の感染が確認された都度、公式ホームページに掲載している。教育委員会、交通局、病院局を除いた職員約2700人のうち、7月の感染者は6月の14人から急増した。県内では7月に1万1343人の感染が確認され、同1日時点の県人口70万5368人に占める割合は1・6%だった。

 市職員の感染は、とくしまアラートが「感染警戒(レベル2)前期」になった7月15日以降に急増。31日まで17日連続で感染が確認され、25、27両日はいずれも最多の8人の感染が判明した。

 対策推進室は「家庭内感染や感染経路不明が増えている」と説明。感染者の所属部署は明らかにしていないが、「特定の部署には集中していない」と市役所内での感染拡大を否定する。ただし、市民と接する業務に従事する職員も含まれているという。

 市は部署ごとに業務継続計画(BCP)を定めている。対策推進室は「7月の感染急拡大で業務を止めたケースは生じていない」として、現時点では行政機能に大きな支障は出ていないと判断している。

 市は職員に対し、手指消毒やマスク着用のほか、1時間に1回の換気を呼び掛けている。発熱やのどの痛みなど体調に異変を感じた場合は出勤せず、所属長への報告と医療機関の受診を求めている。会食の自粛は要請していない。

 県は県職員の新型コロナウイルス感染について、徳島市のように判明するたびにホームページに掲載する対応は取っていない。美馬、三好両市など9市町村も県と同様に、感染者数の公表はしていない。