【写真左】小松島市でマーキングされた後、台湾で見つかったアサギマダラ=台湾・澎湖諸島(大原賢二さん提供)

 小松島市で印を付けて放った渡りチョウのアサギマダラが、1870キロ離れた台湾で見つかった。県内に飛来したアサギマダラが国外で確認されたのは初めて。専門家は「謎の多いアサギマダラの飛行ルートや生態の解明につながれば」と期待を寄せている。

 今月5日に小松島市の日峰山で大原勝枝さん(56)=徳島市上八万町西山=が油性ペンでマーキングしたメスで、23日に台湾の調査グループが台湾海峡にある澎湖諸島で発見した。

 アサギマダラの羽根には「10・5」の日付と、徳島の日峰を表す「ヒノトク」、標識者名の「オオハラ」のマーキングがあった。

 勝枝さんの夫で、長年アサギマダラを調査している元県立博物館長の賢二さん(65)に、千葉県の調査仲間から連絡が入り、勝枝さんが印を付けたチョウと分かった。

 大原さん夫妻は10月5日に、オス43匹、メス18匹にマーキングしており、台湾で発見されたのはそのうちの1匹。徳島から18日間かけ、移動したことになる。

 賢二さんによると、アサギマダラが徳島県から飛んだ例では、2013年の沖縄県与那国島までの約1500キロが最長。国内では和歌山県から香港まで約2500キロを飛んだ例がある。国内で印を付けたアサギマダラが台湾で見つかったのは今回が20例目という。

 賢二さんは「徳島から台湾へ行く一つのコースがあることが分かった。香港へ行く可能性もあり、どこまで行くのか楽しみ」と話している。