関船を引きながら住宅街を巡行する氏子=海陽町宍喰浦

 海陽町久保の八坂神社で17日、恒例の宍喰祇園祭があった。地域住民が船形のだんじり「関船(せきぶね)」などを引いて神社周辺を巡り、商売繁盛や豊漁を祈願した。

 そろいの法被やTシャツを着た氏子約50人が、大漁旗やちょうちん、ササを飾り付けた関船1台とだんじり3台を引き、約4時間かけて練り歩いた。だんじりに乗った子どもたちは鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らし、にぎやかな音色を響かせた。

 神社では、宍喰小中学校の児童生徒でつくる「宍喰祇園祭お能保存会」の16人が稚児舞を披露した。

 夫婦で見物に訪れた阿南市宝田町の農業仁木三四郎さん(70)は「きれいで大きなだんじりに感動した。地元の人たちが祭りを大切にする思いが伝わってきた」と話した。