流通大手・イオングループによる徳島市南末広町へのイオンモール建設に伴い、徳島県と同市が旧徳島東工業高校跡地(大和町2)をモールの敷地外駐車場として有償で貸与する方向で検討を始めた。イオン側が跡地全体(県有地約9千平方メートル、市有地約2万平方メートル)の借用を県と市に申し入れ、3者で協議を進めている。
駐車台数や駐車場の形状、貸与期間や金額など詳細は未定。イオン側が、大規模小売店舗立地法に基づきモール建設計画を県に届け出る際、併せて示すとみられる。
これまで県と市、イオンが2回協議。県、市が土地を貸与する際は一般競争入札で契約者や貸与金額を決めるのが基本だが、イオン側は任意の相手と契約を交わす随意契約を求めているという。結論は出ておらず3者で契約の手法などを模索している。
旧徳島東工高跡地はモールの建設予定地から北へ約500メートル。飯泉嘉門知事は8月の会見で、モール周辺の交通渋滞対策として▽建設予定地近くでの駐車場確保▽駐車場からモールへのアクセス-が課題になると指摘していた。
モールは2009年に閉店したジャスコ徳島店を核とする徳島リバーシティ跡地に建設しシネマコンプレックス(複合映画館)を備える計画で、来年にも着工する見通し。
旧徳島東工高跡地は10年度に建物の解体を終えた後、利用されていない。