映像の最終チェックをする学生たち=徳島市の徳島文理大

 戦後70年に合わせ、徳島文理大メディアデザイン学科の3年生4人が、同大名誉教授で画家の飯原一夫さん(86)=徳島市北沖洲1=の絵を基に、戦争の悲惨さや平和の尊さを訴える映像を制作した。ナレーションと音楽に合わせ、15枚の絵を映し出す15分の作品で、11月1日に藍場浜公園一帯で始まる「阿波の狸(たぬき)まつり」で披露する。
 
 長濱太造助教(40)のゼミに所属する立田壮一郎さん(20)と藤本和香奈さん(20)、麻植遥那さん(21)、藤井竣介さん(23)が携わった。
 
 作品は、飯原さんの絵画展「追憶の昭和徳島-戦争の惨禍と戦後復興」(6~8月、徳島城博物館)で展示された約70点の中から選んだ。
 
 町が炎で赤く染まる光景を描いた「徳島大空襲」、悲惨な戦争が終わった日の町の様子を捉えた「八月十五日」などをパソコンに取り込み、眉山や新町橋を大写しにするなど編集した。
 
 飯原さんが長濱助教に絵の映像化を呼び掛けて実現した。学生は原画に近づけるための色の補正や、語りに合わせて場面を変える編集作業などに携わった。
 
 背景の音楽は、同大音楽学科4年の木本葉月さん(23)と原井俊典教授(47)が作曲。ナレーションは飯原さんの説明文を基に四国放送のアナウンサー4人が務めた。
 
 作品は11月1、3の両日、ブースに備えられたテレビ画面で上映される。4人は「多くの人にじっくり見てもらい、戦争や平和について考えるきっかけにしてほしい」と話している。