ゴウシュウイモを使ったお好み焼きを考案した浦森さん(左)と山川さん=東みよし町西庄

収穫したゴウシュイモ(山川さん提供)

 徳島県三好市祖谷地区特産のジャガイモの一種、ゴウシュイモを後世に残そうと、東みよし町の傾斜地で農業をしている山川貴久夫さん(52)=北島町鯛浜、特産品販売会社経営=らが栽培や商品開発に取り組んでいる。東みよし町の飲食店と協力し、地元で収穫したゴウシュイモを生地に練り込んだお好み焼きを試作。商品化を目指し、13日に吉野川ハイウェイオアシス(同町足代)で開かれるイベントで試験販売する。

 ゴウシュイモは直径約3~5センチの丸い形が特徴。ほんのりとした甘みがあり、煮崩れしにくいため煮物の材料に用いられることが多い。県内では祖谷地方の傾斜地を中心に栽培されてきた。JA阿波みよし(同町昼間)によると、20年前に10トンほどだった集荷量は農家の高齢化で次第に減少。昨年は約2・5トンだった。

 山川さんは6年前から同町東山の法市集落で畑を借りてサツマイモを栽培し、干し芋の製造販売も手掛ける。傾斜地農業を守る活動をする中でゴウシュイモの生産者が減っている状況を知り、危機感を募らせて昨年3月から栽培を始めた。

 地元の飲食店でも活用してもらいたいと、昨年4月に同町西庄でお好み焼き店をオープンした浦森幸二さん(46)に相談。今年1~2月に収穫し、ふかして冷凍保存したゴウシュイモを提供した。

 浦森さんは解凍したイモをすりおろし、生地に練り込んでお好み焼きを作った。ヤマイモを入れるよりもふんわりと焼き上がり、「ほんのり甘く、子どもにも喜んでもらえる味だと思う」と太鼓判を押す。

 2人は今月13日のイベントで販売するためにゴウシュイモの分量を変えるなどして試作を重ねている。山川さんは「ゴウシュイモや傾斜地農業を守っていくため、まずは地元の人に魅力を知ってもらいたい」と意気込んでいる。