三好市と東みよし町でつくる三好東部火葬場管理組合(事務局・東みよし町環境課)が、組合議会の傍聴に関する規則を設けていないことが分かった。5日に開いた臨時会では「議長が不在」との理由で、徳島新聞記者の傍聴を拒否した。議会を原則公開とする地方自治法の趣旨に反しており、管理組合事務局は「傍聴希望の前例がなく想定できていなかった。議長や組合管理者と対応を協議していく」とした。

 三好東部火葬場管理組合は、東みよし町西庄にある火葬場を運営する一部事務組合で、地方自治法で定めた特別地方公共団体の一つ。組合議会は火葬場の運営方針や予算案などを審議している。法では、市町村議会と同様に、議会の傍聴規則を設けて会議を公開するのを原則とする。

 組合事務局は同町の環境課が担当。籠島孝宏課長によると、2006年に制定した例規集で議員定数や任期を定めたものの、傍聴規則はない。議会運営については「原則として(地方)自治法の規定や町議会会議規則を準用している」とする。

 組合議会は町役場三加茂庁舎の委員会室で開く。しかし、これまでに報道機関や一般住民から傍聴の希望はなかったとして、傍聴席は設けていない。今月5日の臨時会を取材するため記者が前日に傍聴を申し入れたところ、事務局は「前例がなく、傍聴の可否について議長の判断を仰ぐ必要がある」と回答した。

 臨時会を開くのは4月の三好市議選、東みよし町議選後では初めてで、正副議長を選出する予定だった。開会した時点で議長は決まっておらず、議長に選出される予定だった議員も体調不良を理由に、この日の会議を欠席。これらの状況から事務局は「議長に判断を仰げない」との理由で、開会前に傍聴を断った。

 臨時会では、年長者の議員を「仮議長」として正副議長選をした後、副議長が議事進行を務め、補正予算案などを審議した。

 組合の対応について県市町村課は「一般論として、本会議に当たる部分は地方自治法の原則に従って公開し、傍聴や参観を認める運営をするべきだ」と指摘している。

 三好東部火葬場管理組合 市町村合併(2006年)前の1966年、三加茂、三野両町で発足。72年に三好、井川両町が加入した。現在の管理者は松浦敬治東みよし町長で、副管理者は高井美穂三好市長。組合議会の議員は両市町の議員2人ずつで構成し、毎年2月に定例会を招集するほか、必要に応じて臨時会を開いている。