徳島の郷土料理を提供するカフェレストラン「じょじょりん」が、鳴門市大麻町にオープンした。四国霊場1番札所・霊山寺や大麻比古神社の近くにあり、元教員の藤田美智子さん(65)が、お遍路さんや地元の人に食を通じて徳島の良さをもっと知ってもらおうと思い立ち、空き家を改修して店を構えた。

気まぐれ定食(千円)

 ランチタイムに10食限定で提供する「気まぐれ定食」(千円)は、地元産コシヒカリのご飯と、そば米汁か半田そうめんかを選べるわん物、その日おすすめの自家製野菜や地元食材で作った8~10品の小鉢がお盆いっぱいに並ぶ。取材日は、煮込みハンバーグや酢れんこん、ゴーヤチャンプルーなどだった。

じょじょりん定食(千円)

 「じょじょりん定食」(千円)は、フィッシュカツが付くおにぎりセットにわん物と串を組み合わせた。わん物はそば米汁か半田そうめん、串は「安平(やすべえ)串」か「福煮しめ」のどちらかを選ぶ。安平串は数珠を模して玉こんにゃくやウズラの卵を串に刺している。藤田さんの先祖で、霊山寺で寺仕事の手伝いをしていた安平さんがお遍路さんからいただいた数珠で体の痛みに苦しむ人々を救ったという逸話にちなみ、創作した。

左からすだちソーダ、しそソーダ、うめソーダ(各400円)

 ドリンクは、シソやスダチ、ウメのソーダ(各400円)や上勝町産の阿波晩茶、つるぎ町産の柿の葉茶などの健康茶セット(各500円)を提供する。

 店舗面積は約79平方メートル。2~6人がけのテーブル席計16席と、カウンター2席、家族でくつろげる座敷10席がある。

 店は、藤田さんと姉の青木和子さん(68)の2人で切り盛りしている。藤田さんは約40年間務めた教員を退職後、四国遍路に挑戦。その際に訪れた先々で地元食材や郷土料理に関心を持った。同時に、徳島の良さや自身の強い郷土愛に改めて気付き、飲食店の開業を決意したという。食材は自家栽培の無農薬野菜など県産にこだわる。

 藤田さんは「鳴門市へ来た際には立ち寄ってほしい。徳島の味を用意してお待ちしております」とにこやかに話した。(辻崎愛満)

 

店舗データ
・住所=鳴門市大麻町板東東平草16―2
・営業時間=午前10時~午後5時
・定休日=水、木曜
・問い合わせ=088ー689ー0619
・駐車場=約10台