藤田元治市長

 7月の参院選に絡む公選法違反罪(公務員の地位利用、事前運動)で罰金30万円の略式命令を受け、辞表を提出した美馬市の藤田元治市長(60)が12日、市議会全員協議会に出席し、事件について謝罪した。15日の市議会臨時会で辞職の同意を得て、同日付で辞職する見通し。

 全員協議会には市議18人中17人と、市側から市長や加美一成副市長らが出席した。市長は、刑が確定すれば市長職を失うことを報告し、「公人として法令違反に問われたことは、私の不徳のいたすところ」と謝罪。「一市民となってふるさと美馬を愛する心を持ち続け、美馬市のために何ができるか考えたい」と述べた。

 市長は謝罪後すぐに退席。市議からは事件に関する質疑などはなかった。市は、辞職に伴う市長選の費用2400万円を2022年度一般会計補正予算として臨時会に提案すると報告した。

 市長は市議会への謝罪に先立ち、市役所に隣接する穴吹農村環境改善センターで約150人の市職員にも謝罪した。

 市長は、7月の参院選で、自民党から比例代表に立候補して再選された足立敏之氏(68)への投票を市職員27人に依頼したとして、8月10日に徳島簡裁から公選法違反罪で罰金30万円の略式命令を受けた。同日、郷司千亜紀議長に15日付で市長を辞職する内容の退職申出書を提出した。