上原恵理子さん

葛木大子さん

 「第23回とくしま随筆大賞」(徳島ペンクラブ、徳島新聞社主催)の入賞作品が決まった。最優秀のとくしま随筆大賞には上原恵理子さん(39)=阿南市中大野町南傍示、保育士=の「伝統神事で叶(かな)った親孝行」が選ばれた。第2席の徳島新聞社賞は葛木大子(かづらきひろこ)さん(39)=那賀町雄、木頭中教諭=の「手紙」が選ばれた。

 58点の応募があり、依岡隆児徳島大総合科学部教授、丁山俊彦徳島ペンクラブ会長、竹内菊世阿波の歴史を小説にする会会長らが審査した。

 「伝統神事―」は、赤ちゃんの土俵入りという地域色の強い伝統行事を絡めて、親子の絆の大切さをつづった。「思春期からの親子の葛藤。それを乗り越えて、両親に子どもの晴れ姿を見せてあげられた幸福感が真っすぐに伝わってきた。難産の末の長男の誕生シーンも感動的だった。構成もよく、文章力も光る」と絶賛された。

 「手紙」は、恩師や教え子との文通を通じて、人と人との豊かな交流を描き出した。「デジタルの時代に、手紙という昔ながらの方法で相手を思いやる気持ちが培われることを丁寧に表現した。先生から自分、教え子へと世代を超えて続く心の触れ合いに心が温まる」などと評された。

 「伝統神事―」は29日付、「手紙」は30日付の徳島新聞文化面に全文掲載される。贈呈式は9月4日、徳島市の県立文学書道館で行われる。

 その他の受賞者は次の皆さん。

 【優秀賞】「かけがえのない故郷」藤居光夫(小松島市)▽「ウェディングドレス」長楽健司(小松島市)▽「おせち、注文しておいて」小笠明寛(阿南市)▽「愛国心」大本泉(阿波市)

 【奨励賞】「夏の花火と吊(つ)り橋効果」新居由香莉(三好市出身、岡山市)