空席が目立った第2部公演の有料席=徳島市の南内町演舞場

 徳島市の阿波踊りは無料演舞場の客足が途絶えることなくにぎわう一方、有料演舞場は午後8時半開演の第2部で、入場者の落ち込みが目立つ。藍場浜、南内町の両演舞場では最上席のS席こそ満席だが、その他の席種は空席が目立ち、最前列しか客が座っていないエリアも見られた。

 「これほどさびしいのは初めて」。藍場浜と南内町両演舞場を踊った本家大名連の清水理連長(74)は残念がる。新型コロナウイルス禍で有名連でも踊り手が減った影響ではと推測し、「踊り手としては観客が多い方がうれしい。3日目、4日目はもっと少なくなるのでは」と懸念する。

 3年ぶりに南内町演舞場を訪れた大阪市の高齢女性は「これまでは満席が当たり前だった。やはりにぎやかなほうがいい」。

 午後6時開演の第1部でも空席が目立つ場所がある。家族4人で藍場浜演舞場のC席に陣取った横浜市の会社員榎本裕介さん(45)は「ガラガラでびっくりした」と語る。ただ、周囲に観客がおらず伸び伸びできたと苦笑し「新型コロナの感染リスクはかなり低そう」と話した。