万世特攻平和祈念館で特攻隊員の手紙を朗読する高校生ら=15日午前、鹿児島県南さつま市

 太平洋戦争末期の特攻基地、万世飛行場の跡地にある鹿児島県南さつま市の万世特攻平和祈念館で15日、特攻隊員が残した手紙を地元高校生が朗読する催しが開かれた。「お父さん、お母さん、ご恩は決して忘れません」「何も孝を尽くさずゆくことをお許しください」。家族の体を気遣い感謝を伝える最後の手紙が次々に読み上げられ、会場の人々は静かに聞き入り、涙ぐむ人もいた。

 同飛行場は、知覧飛行場(南九州市)の補助基地として終戦前の4カ月のみ使われ「幻の特攻基地」と呼ばれる。特攻隊員ら201人が死亡。15日は、山形や福島、愛知など各県出身の隊員計17人の手紙を朗読した。