昨年11月末に閉店した小松島市南小松島町の老舗天ぷら店「赤いのれん」が13日、再オープンした。同市の建設会社・中山建設が元店主から店舗やレシピを受け継ぎ、店内の雰囲気や客前で天ぷらを揚げて提供するスタイルはそのままに復活させた。

 赤いのれんは1974年創業で、2代目店主の池添正弘さん(78)が夫婦で切り盛りし、天ぷらやどて焼きなどを提供していた。市内外から客が訪れるなど愛されていたが、高齢となって店を続けるのが難しくなり、閉店を決めた。

 中山建設の中山直治社長(54)は40年ほど同店に通っており、今年3月に池添さんから「常連さんのためにも店を引き継いでもらえたら」と依頼を受け、承諾。4月から店舗の改装にかかるとともに、池添さんに作り方を教わり、味わいを再現した。

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 店ではハモやツベタガイの天ぷら、ヒラメやカレイの生け造りなど地元の新鮮な食材を使ったメニューが楽しめる。女性や若者ら幅広く親しんでもらえるよう、新たにバナナやパイナップルを揚げたデザートメニューを加え、個室も設けた。

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 中山建設は、地域貢献の一環として、これまでにも小松島市内の老舗飲食店の復活に取り組んできた。19年、同市小松島町の運送会社資材倉庫を集合型店舗に改装し、地元で人気だった中華そば店の「カサイ」や「小松島中華」、「どさん子 中田店」をオープンさせている。中山社長は「小松島市に名店の存在はかかせない。今後も活性化に尽力していく」と力を込めた。(鈴江宗一郎)

店舗データ
・住所=小松島市南小松島町13ー17
・営業時間=午後5~9時
・定休日=木曜
・問い合わせ=088ー538ー6288
・駐車場=5台