大敷網の中で激しく水しぶきを上げる魚=海陽町沖

 巨大な定置網で多くの魚を狙う伝統漁法「大敷網漁」が2日、海陽町の鞆奥漁港沖で始まった。港にはアジやカンパチなどが水揚げされ、活気づいた。

 午前6時ごろ、雨の中、鞆浦漁協の組合員16人が漁船2隻に分乗し、約2キロ先の沖合のポイントに向けて出港。大敷網(全長1600メートル、幅約80メートル、深さ40メートル)を約30分かけて引き上げると、トビウオ、タチウオ、アオリイカなどが勢いよく跳びはねながら、水面に姿を現した。

 この日の水揚げは平年並みの約2トン。港で魚種ごとに選別された後、次々と競り落とされていった。ブリやマグロなどが網に入る春から初夏にかけては1日当たり10~20トンの水揚げが見込まれる。漁期は2016年7月20日まで続く。