徳島県立近代美術館の特設展示「徳島ゆかりの日本画家 幸田暁冶(ぎょうや)」が、9月4日まで開かれている。大作を含む同館所蔵コレクション10点を一堂に展示。初期に描かれた鳥や動物、力強い人間表現、神秘的な少女像など、晩年に至るまでの画業を簡潔にたどることができる。

 幸田暁冶(1925~75年)は、徳島市出身の日本画家幸田春耕(しゅんこう)の子として京都市で生まれた。50年代中頃から70年代にかけて日展や京展などで活躍。実験的な作風と、内面の表現の巧みさで、次世代の京都画壇を担うホープと目された。しかし、幼い頃に結核を患ったせいで画業は苦労を伴い、50歳で亡くなった。