ウクライナ南部クリミア半島のロシア編入の是非を問う住民投票で投票用紙を投じる女性ら=2014年3月、シンフェロポリ(タス=共同)

 ウクライナに侵攻したロシアが制圧した地域でのロシア編入を視野に入れた住民投票実施が遅れる見通しになってきた。親ロ派「ドネツク人民共和国」が全域支配を目指すドネツク州での軍事作戦が停滞しているほか、南部ザポロジエ州などでも準備が進んでいないためだ。プーチン政権が当初模索した来月11日のロシア統一地方選に合わせた住民投票の一斉実施は、ほぼ不可能になったとの見方が強まっている。

 タス通信によると、「ドネツク人民共和国」トップのプシーリン氏は10日、編入の前提となる住民投票の時期について「今は州全域の制圧に集中したい。その後に、できるだけ早く決める」と述べた。