2017年度に徳島県内の主要観光地(15カ所)を訪れた人は前年度比8・5%減の325万2871人で、4年ぶりに減少したことが18日、四国運輸局のまとめで分かった。運輸局は、文化の森総合公園(17・4%減)で前年に比べ集客力の大きな企画展がなかったことなどが要因とみている。
文化の森を訪れた人は、恐竜展の開催で109万人が訪れた前年より19万人減った。太龍寺ロープウエー(37・7%減)は、うるう年に四国霊場を逆に回る「逆打ち遍路」が多かった前年の反動で7万人落ち込んだ。大鳴門橋架橋記念館(33・1%減)は、改装のため昨年11月から今年3月まで休館したのが響いた。
増加したのは、ドイツ館(9・2%増)や藍の館(9・1%増)など。阿波おどり会館(7・6%)は昼の公演を3回から4回に増やし、阿波十郎兵衛屋敷(1・6%増)は旅行会社のツアーを誘致したことが来場者の増加に結びついた。
四国の観光客数ランキングの上位には、3位に文化の森、8位に渦の道が入った。1位は松山城ロープウエー・リフトの133万3068人。
四国他県の主要観光地客数(各15カ所)は香川が1・6%増の514万8695人、愛媛が2・2%減の404万4517人、高知が6・3%減の147万5813人だった。