アゴヒゲアザラシのナカちゃん出現から10年を迎えるのを記念したイベント「ナカちゃん10周年感謝祭~来てくれてありがとう」が、阿南市那賀川町の道の駅「公方の郷(さと)なかがわ」であった。主催した「ナカちゃんを語り継ぐ会」会員をはじめ、ファンや住民ら約200人が集まり、歌や踊りで人気者だったナカちゃんをしのんだ。
語り継ぐ会はそろいの法被姿で「ナカちゃん音頭」「ほらふき音頭」などを元気よく踊った。「ナカちゃんソング」の作者でアマチュア歌手の山下順さん(39)=同市宝田町、会社員=も駆け付け、熱唱で盛り上げた。
ナカちゃんのほかに今年、同市大潟町に現れた「オオちゃん」、同市橘町小勝に姿を見せた「コカちゃん」の着ぐるみによる寸劇や、地元のオカリナグループの演奏などがあり、道の駅の買い物客も足を止めて見入っていた。
ナカちゃんは2005年11月2日に那賀川下流に現れた。そのまま那賀川に居着き、愛らしい姿としぐさで人気者になったが、翌年8月27日に死骸が発見された。